生き方につながる子供の育てられ方

思い出した用事があったので、近所まで出かけた。
<ん!? タバコの匂いがする>
と思った瞬間、少し前を歩いていた男性が、さりげなく落とすかのようにタバコを捨てた。
ここが喫煙重点禁止区域であることを知ってか知らずか、素知らぬ顔で駅改札階行きのエレベーターに乗り込んだ。
こんな時、勇気を出して注意すれば良いのだろうが、数日前に喫煙を注意した小学生が首を絞められるという事件があったばかりなので躊躇ってしまった。
マナーを守る人より、むしろマナー違反をしている人の方が強気になって幅を利かせているご時世において、うっかり声をかけることができない。
 
家庭では幼少時より“ゴミを道ばたに捨てるものではない”と躾けられ、学校では“教室や廊下にゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に捨てなさい”と教育された私たちにとっては、「何という不届き者」としか言いようがない。
タバコを捨てた男性は、30~40歳代のサラリーマン(営業職?)の感じ。
もし子供がいる人なら、家庭でどんな躾けをしているのだろうか。
いや、その男性自身がどのように躾られてきたのだろうか、と思った。
 
この一件は些細なことだが、最近の世の中を見ていると、家庭や学校における子供の養育・教育について再認識する必要があるのではないかと痛感する。
それが、その人の生き方につながっていくということを肝に銘じなければならない。
個々に価値観が違うので、自分の意見を押しつけることはできないが・・・。

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