枯露柿作り始める

今日は立冬。
この時期になると思い出すのは、軒下に、すずなりに吊るされた干し柿。
子供の頃から見慣れた故郷の光景だ。

皮を剥いた渋柿を、藁で編んだ細い縄で数個ずつ結びつけ、軒下に何連も吊るす。
冬が近づいているのを感じる季節だ。
実家では、物心ついた頃から今も続いている枯露柿づくり。
毎年送られてはくるが、やはり自分の手でも作りたくて、スーパーで渋柿を見かけると買ってくる。

昨日、運良くキッチンコートで山梨の百目柿をみつけた。
(山梨の枯露柿と言えば普通の大きさの柿もあるが、百目柿が多いような気がする)
実家からも届くことを見越し、とりあえず5個だけ購入してワクワク気分で帰宅した。

皮を剥き、わら縄の代わりにビニール紐を細く編んだ紐を取り出してきて考えた。
一個ずつ吊すか、たったの5個だが一連にするか⁉
少しばかりの柿なのに…
いや、少しだから考えるのさ…
と思いながら、結局、一個ずつ仲良く横並びに吊した。

柿_1

 

柿_2

以前も書いたことがあるが、枯露柿づくりは、ただ吊しておけば良いというものではない。
愛情を持って?手を加える必要がある。

この渋柿が、どうしてこんなに甘くて美味しい柿になるの?と不思議でならなかった子供のころが懐かしい。