常識

今や、パソコンを使うのは当たり前の時代となり、誰もがインターネットに親しみ、メールのやりとりをする時代となっています。
私がパソコンを使い始めたのは15~16年前。
使い始め当初は、まだWindowsではなく、MS-DOSでしたので、結構苦労しました。
Windosに変わるとずいぶん楽になりました。
パソコンの前はワープロを10年近く使っていましたので、通算するとかなり長い年月、こうして機器と向き合ってきたことになります。
それでも、数年前まではなるべく手紙やはがきを書くように努力していましたが、周囲がパソコン等を使うようになり、さらにメールをする人が増えたため、自然に私もメールへと変わってしまいました。
手紙やはがき、そしてメールでも、そのルールは基本的には同じだと思います。
手紙を出す時には、封筒の中に用件を書いた便せん等を入れ、決して空の封筒を出す人はいないでしょう。
はがきを出す場合にも、何も書かずに宛先だけ書いたはがきを出す人もいないでしょう。
メールも然りです。
メールであっても、通常は用件の他に本文を書きます。
ところが、メールをもらって大変驚くというか、唖然としてしまうことがあります。
添付ファイルがメインのメールであったとしても、「**のファイル(あるいは原稿)を添付しますのでよろしくお願いします」など、ちょっとした挨拶文を添えて送ります。
これは、ごく当たり前の常識とも言えるでしょう。
ところが、数日前、添付ファイルだけで本文が無く、しかも差出人の名前も記されていないメールが届きました。
メールアドレスから「もしかしたら**かも知れない」といって開いてみると、やはり想像した人からのメールでした。
その後も2~3回、同様に添付ファイルのみで本文も名前もないメールが送られてきました。
2回目以降はスパムメールとして扱われるようになっていました。
そのメールには、大事な原稿が添付されているはずでした。
ですから、こちらが注意してチェックしていたのでそのまま削除せずに生き残りましたが、ともするとそのまま削除していたかも知れません。
差出人にそのことを伝えると、「私は機械のことはわかりませんので。でも、何回も原稿は送りました」と・・・。
??? 何回送ったかどうかを言っているのではないのですが、本人は全く気づいていないようです。
常識というものは、どこにいってしまったのでしょう?

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