文明の利器も害になる

SNSは子供たちの脳にどのような影響を与えるのかについて、東北大学教授で脳科学者でもある川島隆太さんが紹介している文章を読んだ。
それによると、SNSをやっていると見た目には手を動かしたり頭を使ったりして脳を刺激しているように思えても、実際には脳に抑制が掛かる、つまり眠った状態になっているという。
たとえば、ラインなどで
「お昼何にする?」
「カレー」
「どこ行く?」
といったように、まるで幼稚園児レベルの会話しか続かず、ものを考える人としての脳は積極的に寝てしまっていて、ある意味、とても怖いツールでもあるという。
 
教授たちが70,000人の子供たちの脳を調べた結果、スマホやSNSを使えば使うほど学力は下がるという、学力との関係が明らかになってきたそうだ。
それは睡眠時間や勉強時間とは関係ないらしい。
例えば、家で全く勉強していない子供たちのグループで、スマホをいじらない子はある程度の点が取れるが、その先、使い始めると睡眠時間は一緒でも、そこから点が下がっていくという。
つまり、スマホを使ったことによって、脳の中の学習した記憶が消えたということらしい。
 
かつては手紙やお便りなども手書きだったが、現在はパソコンやスマホを使うことが多くなった。
その結果得たものは、ワンクリックですぐに相手の手元に届くこと、誤りを修正するのが容易であること。
逆に失っていくものは、難しい漢字を読むことはできても書くことができなくなっている。
ひらがなで入力すれば、みな漢字に変換してくれるから、どんどん忘れてしまうのだ。
姿勢も、目も悪くなる。
さらに、字も下手になっている。
自分の頭で考えることが減っていき、どんどん自分がバカになっていくような気さえしてしまう。
 
あくまでも価値観の問題だが、大人も子供も関係なく、PCやスマホに依存するのは決してよいこととは思えない。
文明の利器ではあるが、害にもなることを心しておくほうがよいのではないか。

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