歳をとること

ここ数日、ずいぶん寒くなりました。
気象予報図を見ると、太平洋側と日本海側とが真二つに分かれたような予想天気。
北海道や日本海側で雪の時、太平洋側では日中晴天ながらも風が冷たい。
このところの風の冷たさは、それを物語っています。
新潟にいた時代は、真冬よりも今の時雨の時期が一番嫌いでした。
今日は、実家の母の誕生日。
お盆に行った後、電話を1度かけただけでご無沙汰続きだったので、今日こそは忘れずにと「お誕生日おめでとう」の電話をしました。
「こんなに生きているつもりはなかったけど、もう89になってしまった。誰からも電話など来ないと思っていたけど・・・」と、今年もまた誕生日を迎えることができたこと、思いがけない電話をもらったことの喜びを、明るい元気な声で表していました。
話し相手を待っていたかのように、最近入れ歯が合わなくなったので作り替えのため歯科に行っていること、祝いの赤飯をそのままでは食べられないのでお粥にしてもらって食べたこと、他の子どもたち(私の兄姉)のことなど、とりとめもなく話すのを根気よく聞いていました。
母と話しながら、そして話し終わってから、<歳をとるって、こういうことなんだなあ>とつくづく思いました。
同時に、長い間ずっと感じていた母と私の生き方に対する違いを、今更ながら大きく感じました。
母子、親子と言えども、生き方に対する考え方は違います。
しかし、自分自身が多くのことを経験することで、若い時は受け入れられなかった親の生き方も、なぜそうだったのかと理解でき、受け入れられるようになります。
こうして、親から子へ、子からそのまた子どもへと、繰り返していくのでしょうね。

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