大人にこそ道徳教育が必要?

「最近の若い者は・・・」という言葉は、どちらかというと品行の悪い行為をしている若者に対してよく使われる。
だが、このごろ「最近の若い者は」などと安易に言えないな・・・と思うことが多々ある。
それと同じことが中高年の人たち、特におばさんたちにも当てはまるからだ。
電車にグループで乗り込んできて、貸し切り車内と勘違いしているかのように大声で話したり笑ったり。
講演会場では、既に話が始まっているのにいつまでも声高にお喋りをしている。
旅行の時、見学後の集合時間にいつも遅れてばかりいる人が、食事のときはあとから来たにもかかわらず、我先にと前に割り込みサッサと食事会場に入って行く。
ホームで2~3列に並んで待っている人を押しのけて、空席めがけて電車に乗り込む。
例をあげたらキリがない。
他者への配慮は微塵もなく、迷惑をかけていることにさえ気づいていない。
私自身もおばさんだが、人を押しのけて割り込んだり、公共の場で大声で話したり笑ったり、とてもこの人たちの真似はできない。
 
はたと思った。
このような人たちは、学校や家庭でどのような教育を受けてきたのだろうか、自分の子供たちにはどのように躾けているのだろうか・・・と。
子供は、何ごとも親の姿から学ぶことが多い。
ゆえに、「今の若者は」という前に、大人が我が身のおこないを省みなければならないのではないだろうか。
子供への道徳教育不要論があるが、子供はもちろん、大人にこそあらためて道徳教育が必要なようだ。