2016年/1月のメッセージ  [姿勢でその人の生き方がわかる]

人生をどう受け止めているのか
姿勢を見れば大方わかる
よくない姿勢が
生き方にまで影響することもある
石川真理子著『女子の教養(たしなみ)』より
*   *   *
武士の娘だった祖母の教えが「気品ある女性になるための心得50」として書かれています。
新しい年を迎え、この1年をどのように過ごそうか、何をしようかなど、はっきりした目標あるいは漠然とした思いを持っているかた。
1年という単位ではなく人生そのものをどう生きたいかという中で、この1年をどうしようかと考えているかた。
何も考えずに、風の吹くまま気の向くまま・・・流れに任せて過ごそうというかた。
人それぞれに人生の受け止め方は違うでしょう。というより、違って当前です。
しかし、人生をどう受け止めているのか、姿勢を見れば大方わかる。よくない姿勢が生き方にまで影響することもあると言います。
姿勢がよいと気持ちが明るくなったり堂々とした気分になったりもし、背中を丸めうつむいて歩いていると、何にぶつかるかわかりません。
私自身、背中を丸めてはいませんでしたが、よそ見をしながら建物に入ろうとしてガラスの自動ドアに思いっきりおでこをぶつけてしまったり、歩きながらカバンの中のメモ書きを出そうとしていて、電柱にぶつかりそうになったりしたことも・・・。
ガラスのドアや電柱くらいならまだしも、人生の壁・大きな出来事にぶち当たったとき、うつむいていたのでは乗り越えることもできません。
確かに、自分の人生を変えるかも知れないような大きな出来事に遭遇したとき、あえて明るく穏やかな表情を心がけ、姿勢を正してしっかり前を向いていなければ乗り越えることができないことは、私の経験からもよくわかります。
石川さんが本の中で「姿勢が悪いと背中に50㎝の竹の物差しを入れられた」と書かれていたように、私も子供のころ背中を丸くして本など読んでいると、母から50㎝の竹のモノサシを背中に入れられたものです。
当時はその意味を理解することができませんでしたが、それは単に姿勢をよくするというだけの意味ではなかったことを後に知りました。
 
スマホやパソコンに向かってうつむいてばかりいる、いつも横座りをする、椅子に浅く腰かける(仙骨座り)など、腰を立てて座ることができない人が多く目につきます。
姿勢はその人の生き方、言葉を変えると日々の生活習慣の現れです。
自分がいつもどのような姿勢でいることが多いか、改めて見直してみることも必要です。

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