立場を置き換えてみる

今日、大変考えさせられることがありました。
Aさんは、学生時代からの過敏性腸症候群の症状が、社会人となってからも続いていました。
その症状に悩まされているうちに、次は病院に行っても病名のつけられないような症状が出てきて、現在はパニック障害?のため、仕事をしたくても家から出ることができない、電車に乗ることができない状態です。
彼は<何とかしなければ>といろいろ試みますが、なかなか回復には至りません。
そんな彼にとって、病そのものが辛いのは言うまでもありませんが、何よりも辛いのは、家族や周囲の人たちから「怠けて仕事をしない」とか「気の持ちようだ」と言われることだそうです。
「骨折とか怪我、ガンなどのように明らかな病気であれば、周囲や家族からも気遣われたり心配されたりもするのだろうけど、自分のは見た目にもわからないから、家族にさえ理解してもらえない」と悲しそうに、悔しそうにつぶやいていました。
家族や周囲の人々が、<もし、これが逆の立場だったら・・・>と、ちょっとでも立場を置き換えて考えてみることができれば、Aさんの心ははるかに軽くなっていくことでしょう。
Aさんの苦しみを、変わってあげることはできません。
同情ではなく、Aさんの苦しみを受け止め、少しでも理解することができれば、Aさんの回復は早まるでしょう。

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