一点の染み

「真白の紙に、例えどんなに小さくても一点の墨=シミを落としてしまったら、いくら消そうと思っても消すことができない」
なぜか突然この言葉を思い出しました。
かれこれ十年位前、知人がある出来事を起こした時に言った言葉です。
紙や布についたシミは、何らかの方法で消すことができます。
しかし、心の中につけてしまったシミは、一生その人の心の中に残ってしまう‥と。
また、こんなことも言いました。
「もし1つ嘘をつけば、その嘘を隠そうとしてまた次の嘘をつく。どんどん“嘘の上塗り”をしていくことになる」と。
自分が一点のシミをつけてしまったことを、いたく後悔していました。
昨今の社会ニュースを見聞きしていると、一点のシミを隠す為に“嘘の上塗り”をしていることが如何に多いかを痛感します。

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