昔は節分が大晦日だった⁉

新年を迎えたばかりと思ったのに、早くももう2月。
だが、旧暦では2022年2月1日(今日)が1月1日にあたるため、旧正月ということになる。

旧正月とは旧暦の1月1日をいうが、現在の日本では新暦の1月1日を正月としたため、旧正月の祝いはほとんどされていない。
ほとんどと言うのは、一部地域では現在も旧正月を祝っているところもあるようだ。
ちなみに、旧正月は中国旧暦に基つく祝日なので、毎年日付が違う。

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ここで書籍のご紹介を。
井垣利英・著 『開運 #年中行事はじめました』

その中に、「昔は節分が大晦日だった⁉」という項目があり、立春と節分について書かれている。
要約すると以下の通り。
 

「立春」というのは春のはじまりの日で、その前日は「節分」。

この節分というは「季節の分かれ目」のことをいう。
春夏秋冬という四つの季節がある日本には立春、立夏、立秋、立冬があるので、その前日を節分というなら節分は四つある。
それなのに、どうして2月3日の節分だけが特別なものになっているのか?

昔の暦では立春は新しい年のはじまり、つまりお正月だったからだ。
「立春正月」というそうだ。
とすると、お正月の前日である節分は「大晦日」といえる。
節分の豆まきは、悪い鬼を追いはらって福を招き入れ、気分を一新して立春正月を迎えるためのものだったのか…。

昔の暦と明治初期に採用された新しい太陽暦のカレンダーにはズレがあり、旧暦では立春のころ(2月4日頃)がお正月だった。
「ええ〜、正月が終わったばかりなのに!」と思うかも知れないが、
暦が変わったために新年の迎え方が2つある。

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年中行事についてはある程度誰もが知っている…と思っていたのだが、案外知らない人が多いことに驚いた
日本人として、自国の伝統・文化・習慣等を知っておくことは、決して損にはならないと思う。