2021/2月のメッセージ [歩歩是道場]
歩歩是道場(ほほ これ どうじょう)
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私の好きな禅語の一つで、
「自分が、いつ、どこにいても、何をしていても、すべてが学びの場である」という意味。
極端に言うと、ただ歩いていると思うときでさえ学びの場と言って良いのだろう。
私たちの日常生活には、楽しい、嬉しいことばかりではなく、悲しい、辛い、嫌なことなどさまざまなことがある。
だが、どんなことの中からも、学べることがたくさんある。
こうした何気ない日常生活や仕事の中にこそ、自分を成長させるであろう気づきがあるのではないだろうか。
今、世の中はコロナ感染症で、生活も仕事も以前とは違った形態を取らざるを得なくなっている。
やむを得ないことと受け止めていつも通り過ごす人がいるかと思うと、他人を攻撃したり批判したりすることで鬱憤を晴らす人もいる。
何かがあったとき、
「そのことから何を感じ、どう受け止め、それをどう活かすか」
それが大切だと思う。
昔、まだ中学か高校生のころ、「転んでもただでは起きない」と言って笑われたことがあった。
「石ころかお金を拾うの?」と言われたが、決してそうではなかったと思う。
今のような認識はなかったが、転んだことの意味…をなんとなく感じていたように思う。
恥ずかしながら、この歳になっても毎日が学びの場、修行の場だ…。