日本の心を大切に

先日、お茶の稽古が終わった後、お茶(茶道)に関する言葉を英語で説明するのは難しい…という話になった。
単順に直訳すると、「本来の意味からかけ離れたものとなり、日本の心が伝わらない」と。

では、どうすればよいか?
「道」がつくものでは、「柔道(じゅうどう)」も「相撲(すもう)」もそのまま日本語を使っている。
茶道も同様に「茶道(さどう)」で良いのではないか?
「台風(たいふう)」「津波(つなみ)」などもそのまま日本語が使われるようになった。
では、これについては?
あれについては?
と、次々に持ち上がった。

さらに、今年の節分は2月2日で春分が2月3日になるという話から、二十四節気、七十二候などの話まで発展。

こうした話題に至ったのは、「どう説明すれば日本の心が外国の人に伝わるか」ということ。
さらに、日本人であっても若い人に限らず、ある程度の年齢に至っている人でも、日本に古くから残る行事や言葉について知らない人もいるということ。
その場に居合わせた人の中にも、節分には ”柊にめざし(魚)をさして玄関に飾る” 意味を知らない人がいた。
年齢に関係なく、どのような環境で育ったかによって違うようだ。

今の世の中は、日本語そのもや古くから伝わる伝統文化の消滅などが危惧されている。
ここ数ヶ月は休刊しているが、毎月発行しているニュースレターでは、時折日本の行事や風習、言葉の起源、やまと言葉等々について参考文献をもとに自身の経験を加え発信してきた。

いろんな事を知れば知るほど面白い。
海外から入ってきた行事に夢中になり、夜通し大騒ぎをするのもよい。
だが、日本の心も大切に伝えていってほしいと思うのは私だけだろうか。

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