2019/2月のメッセージ [お元気ですか?]

世の中は気に満ちている。
花も木も、川も、鉱物も・・・。
その根本は「元気」。
あなたは元気ですか?
 
*  *  *
花屋さんの店頭で花を眺めていると、誰かに声をかけられたような気がした。
振り向くと、帽子にマスク姿の女性が立っている。
「??」
彼女は、慌ててマスクと帽子を取った。
近くにいながら、ここ数年会う機会のなかった友人だ。
2人の口から同時に出たのが「お元気でしたか?」
そのまましばらく立ち話をしたのだが、分かれてから思い出した言葉がある。
 
鎌倉円覚寺管長の横田南嶺老師が書いていた言葉だが、要約すると、
世の中は気で満ち、私たちの周りにあるあらゆるものに気が宿っている。その「気」は弱っていることも、強く感じられることもある。
その根本になるのが「元気」で、軽い挨拶言葉だが禅語であるという。
誰もがよく使う「お元気ですか?」というのは、この「元気」が好調に気を発揮していますか?と確認しているのだという。
元気が活性化しているときは、相手が人間だろうと物であろうと波動のように「気」が伝わる。
もしも「気」のない返事なら、ゆっくりそおっとあなたの元気を伝えてください・・・と。
 
確かに、体調が悪かったり心配事などがあったりするときは、元気が活性化しているとは言い難い。元気がない。
誰かと会ったその後に、なんとなく元気が出たというのは、相手から元気をもらっているのだ。
だが、そんなことに気づく人は、たくさんはいないかも知れない。