同じことができる幸せ

『日々是好日』の試写会にいく機会を得た。
遠州流のお点前による抹茶をいただき、出演者のトークイベント、そして試写。
『日々是好日~「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(森下洋子著)は既に原作本を読み、その内容がすべてイメージ出来ていた。
 
映画化された場合、原作とはかなり違っていてガッカリするケースが多い。
だが、この映画は原作を忠実に描いていて、原作からイメージしたままの映像が目の前にあった。
お茶を習い始めたばかりのころ、そして今、やはり同じようなことで注意されたり失敗したりしていることを思い出しながら観た。
 
「毎年、同じことができることが幸せ」という武田先生の言葉。
私もいつも言っていることだが、ほんとうにそのとおりだと思う。
「毎年同じことばかりで飽きてしまう、つまらない」と考える人が多いが、同じことであっても、そのことに向かう自分の心は、毎年少しずつでも違うはず。
もし、全く同じと思うのであれば、それは自らが成長していないのではないだろうか。
同じことができる幸せを噛みしめて欲しいと思うし、私自身もさらに噛みしめたい。
 
「お茶」に限らず、どんな習いごとからも、仕事からも、教えられることはたくさんある。
それは、年齢とは関係ない。
そのことに気づけるということが大切ではないだろうか。