2017/10月のメッセージ [平常心]

心が乱れたときは
いつものことを
いつものように
心を込めて ただ淡々とやる
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「平常心」という言葉は、「よし、平常心でやろう!」などのように、「いつもと変わらない心」「いつもと同じ気持ち」といった意味でよく使われています。
この言葉の語源は禅語からきています。
禅の世界では、朝起きてから夜寝るまで、人が生活していくために当たり前のようにやっている掃除、料理、食事、仕事、入浴などのことを、心を込めて、淡々とこなしていくことで、平常心が保たれると考えられているそうです。
つまり、当たり前のことを当たり前にやることで、乱れのない、平静さに満ちた精神状態を得られるということです。
こんな経験はありませんか。
嫌なことや悲しいことがあった時、どうしても心は激しく動揺します。
そんな時、その問題に没頭するのではなく、いつものことをいつも通り無心になって、ただ淡々とこなしていく。
すると、少しずつ心の乱れがおさまってきている(気持ちが落ち着いてきている)ことに気づきます。
 
今、世の中はさまざまな問題で揺れています。
一人ひとりの日々の生活でも、さまざまな問題があるでしょう。
そんな時こそ、感情に流されずに物事を平常心でとらえ、本質を見失わないようにしなければなりません。