歳をとるということ

母が入院して1ヶ月が過ぎた。
その間に数回様子を見に行っているが、特に変わった様子は見られなかった。
しかし、昨日は違った。
コップや箸を持つ手が震え、思うように口に持っていくことができない。
「ちゃんと歩けるよ」と言っていた歩行も億劫らしく、車椅子を催促する。
入院する前は98歳という年齢ながらも、短歌・俳句・書道、花作りなどをしていた母らしからぬ様子が伺える。
そして、やけに小さくなってしまった。
高齢者がいったん病院に入ると急激に機能が衰えると言うが、まさにその状態だ。
いつもの生活の場で、いつもしていることをしていないと、こうも衰えてしまうものなのか。
でも、歳をとるということは、こういうことなのだ。
いつまでも若いつもりでいても、誰もが確実に歳を重ねていく。
逃れようのない現実なのだ。
だからこそ、今を大切に、できるときにできることをやっておくことが大事なのだ。