花見に見た価値観の違い

都心に出かけたついでに新宿御苑に立ち寄ってみた。
天気予報での「今日は花見日和」という言葉が功を奏したのか、券売機前の広場も手前の道路からも溢れんばかりの人。
人出が多いだろうと予想はしていたものの、かつて、午前中にこれほど混雑していたことはなかったような気がする。
まるで、人間を見に来たようだ。
一瞬、引き返そうかと思ったが、目的のところに行くには早すぎる。
まあ、いいか。せっかく来たのだから、人間ウォッチングでもしていこう!と券売機前の長蛇の列に続いて並んだ。
 
園内は既に賑わい、早々と花より団子の人たちも多い。
そんな光景を尻目に、散策を続ける。
だが、思うように写真を撮ることができない。
柵を越えて桜の樹に近寄り、枝を引き寄せてはポーズをとる人。それを撮る人。
それが何人かで繰り返される。
「ちょっと待った!柵の中に入ることはできないんだよ」と言いたいところだったが、他の国の言葉を話すことができない。(漢字で書けば、少しはわかるのかな?)
こんなとき、多言語を話すことができたら…と、いつも歯がゆい思いをするのだ。
 
日本人は柵があれば、「立ち入り禁止」などの看板・プレートなどがなくても、柵を越えて入ってはいけないというルールを暗黙の了解としている。
中には、そのルールを平気で無視する日本人もいるが、多くの人は守ろうとする。
外国人も多くは守っているのだが、どうしても目につく人たちが…(あえて省略)。
どんなに言っても、看板を立てても、結局、ルールを守らない人は守らない。
すべて“価値観の違い”というひと言に尽きるのかな?
 
花見も写真もゆっくり楽しむこともできないので、早々に御苑を後にして目的地に向かった。
それにしても、外国人の多さには驚いたなぁ。
 
老木となり、太い幹が切り落とされたり苔むしたりしたソメイヨシノが多かった。
桜の老木
 
桜_2
 
桜_3
 
桜_4