人のために、自分ができることを実践し続ける

価値ある人生を創造する秘訣は、
自分ができることを他人(ひと)のために、
何か一つでよいから実践し続けていくこと。
 
最近の世の中の傾向を見ていると、「国が○○をしてくれない」、「誰それが、○○をしてくれない」etc.
と、「だれかに、何かをしてもらう」ことばかり考えている人が多いように思う。
「自分が、誰かのために何かをする」ことよりも、「自分が、誰かに何かをしてもらう」ことが最優先なのだろう。
そういえば、こういう人たちのことを、作家の曽野綾子さんは「くれない族」と呼んでいると何かの本に書いていた。
なかなかうまい言葉だと思う。
なかには、「私はAさんに○○してあげたのに、Aさんは△△してくれない」と、「・・・・のに」ばかり言う人も。
こういう人は“見返り”を期待して、誰かに何かをしているのだろうか?と考えてしまう。
 
「だれかのために、自分ができる何かをする」ということは、その人の成育過程において培われてくるものと思っている。
学力第一主義で、人間教育には目を向けなかった学校及び家庭教育のツケが回ってきているのかも知れない。
 
小学校1年生の時から高校卒業までボランティアの清掃活動を続けた。
登校前や学校から帰ってからは、子供であっても家族の一員として当然のように家の手伝いを優先させなければならないので、仕事の段取り、時間の使い方(勉強時間の確保など)を考える。
決して自分中心、まずは自分、ではなく、家族のために何ができるか、何をするかが基本だった。
こうした中で、いつも母親から言われていたことは、「一を聞いて十を知る」という言葉。
物事の一端を聞いたら、その全体を理解するというような意味だが、この教えはずっと生きている。
 
言われないから何もしない。
言われたことしかしない。
言われたこともできない。
最近は、こういう人たちが多いという。
 
せっかくこの世に生まれてきたのだから、何か一つ、どんなに小さなことでもよいから人のために実践していくと、きっと人生は違ってくるだろう。