2016/9月のメッセージ [中心軸をもった生き方]

自分のしっかりした柱(中心軸)をもち、
正しい考えや行動をする
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私たちはややもすると、いろいろな願望・欲望に振り回されたり、利害関係、周囲の評判・周囲の目にとらわれたりして、自分の思うように行動できないことがあります。
たとえば、私の居住地の駅周辺は重点喫煙禁止区域になっていて、我が家のすぐ下の道路も、駅に向かう道路も該当区域に入ります。
ところが、この区域内をタバコを吸いながら歩く人が結構目につきます。
窓を開けておくと室内までタバコの匂いが入ってきますし、道路を歩いているとタバコの匂いに気分が悪くなることもあります。
すれ違いざまに「ここは喫煙禁止区域ですよ」と心の中で呟いても、はっきりと言葉に出していうことができません。
近頃、誰かに、何かを、ひと言注意しただけでも刺されてしまうなどというような恐ろしい事件が多いためです。
 
小学生のころ、「ゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に捨てましょう」と指導されました。
大方の児童が実践していました。
ところが、大人になると道路にゴミが落ちていても、空き缶が転がっていても、知らんぷりして通り過ぎてしまいます。
 
電車に乗った際、スマホに夢中になっていると思った茶髪のお兄さんが、スッと席を立って高齢の方に席を譲っているのを見たことがあります。
見た目だけで判断してはいけないと思いました。
 
自分の考えが正しいとわかっていても、怖いから、人の目が気になるからなどと理由をつけて行動に移すことができないのは、おそらく私だけではないでしょう。
そんな私たちでも、
自分はどのような役割をもってこの世に生かされているのか
いま、なすべきことは何か
を大切にして、目の前の出来事に一所懸命対応していくことが、自分のしっかりした柱(中心軸)を持ち、正しい考えや行動をするという生き方につながっていきます。