生命の本質

“ただ生きる”

十数年前に友人からプレゼントされたデンドロビウムが、きちんと手入れをしていなかったために、数年前からは時折花をつける程度になってしまった。
生きているものを捨てるのはかわいそうと思い、とりあえずベランダに移した。
土が乾いてきたとき、他の鉢植えと一緒に水をやる程度。
この春、ふと気になって手入れをしておいた。
すると、どうだろう。
このところの暖かさ(暑さ)と雨のお陰か幾つかつぼみをつけ、今日は見事に開花した。
茎が短いので花数は少ない。
だが、間違いなく花が咲いた。
生命(いのち)あるものはすべて、ただ生きるという目的に向けて全力をあげて生きようとしている。
ただ生きる。それが生命の本質であり、天の意志。
という言葉を思い出した。
 
デンドロビウム
 
同時に、ふと思った。

“人間も植物と同じ”

人間も、過保護に手をかけすぎてもダメだが、愛情を持って見守り、(ほどほどに)世話をやいていれば、本来まっすぐ育っていくものなのだ。

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