進歩とは裏腹に後退する人間の心

最近、若年者が関係する事件が相次いでいる。
同世代間での暴行・殺傷事件、子供の育児放棄・虐待などなど。
人の命を命とも思わないかのような事件ばかり・・・。
このようなとき、決まったように耳にするのが「もっと地域の人たちが、社会が、みんなで注意して見ていかなければいけない」といったコメント。
確かにそのとおりだと思う。
だが、それ以前にもっと大事な問題があると思う。
外遊び、友だちとのケンカ、「してはいけない」ということをやってみる、動植物や虫などとの触れ合い、悪戯をして他所の大人に叱られるなどなど、子供のころの体験が乏しい。
本来、それらを通して命の尊さ、ものごとの善悪、やってよいこと悪いこと、友だちの大切さ、思いやりなどを自然に身につけていく。
「何をすれば、どうなるか」といったことも、身を以て体験する。
ところが、小さい時から塾通いや家の中でゲームに興じているといった生活の繰り返しでは、必要な時期に体験によって身につくはずのものも身につかない。
時代が違う、昔とは環境が違う、と言ってしまえばそれまでだが、いつからか、どこからか、家庭での教育も学校での教育も変わってしまった。
世の中の様々な面における進歩とは裏腹に、人間の心は豊かに成長するどころか、どんどん後退している。
そして、日本人が誇りとしてきたはずの「日本の心」が失われていっている。

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