高野山・奈良、弘法大師ゆかりの寺巡り

25日~27日の3日間、高野山および奈良にある幾つかの寺巡りをしてきた。
高野山金堂・金剛峯寺の春の御開帳に行けなくて残念に思っていたところ、今回、ありがたくも行くことができた。
高野山は今回3回目。過去の記憶を呼び覚ましながら、案内人付きで金剛峯寺、金堂を拝観し、奥の院を歩く。
やはり、行ったその時々によって感じるものは違う。
宿泊先は金剛三昧院(宿坊)。
宿坊での宿泊は2度目なので様子がわかっていたが、初めて宿坊体験される方の中にはホテルや旅館を想像されていたのか、かなり戸惑っているように見受けられる方もいた。
朝のお勤めのあと、金剛三昧院長老で第五百十六世事務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん:今年2月任命)からお話を伺うことができた。
(法印とは、弘法大師空海の名代となり高野山で行われる法要を司る、高野山真言宗僧侶の中でも最高の位に立つ僧侶)
 

金剛三昧院多宝塔

金剛三昧院多宝塔


金剛三昧院境内の多宝塔は、1952年(昭和27年)4月に国宝指定、2004年(平成16年)7月、世界文化遺産に登録。
源頼朝、実朝の御霊を供養するため、西暦1223年(貞応2年)頼朝の妻北条政子により建立。 現在、高野山に現存する最古の木造建築物で、鎌倉様式を残す数少ない建物のひとつ。
なかなか見るチャンスがないとのこと。
 
高野山の紅葉

高野山上では紅葉が見られるように・・・。


 
長谷寺は菩提寺の本山でもあり、今回2回目。
本尊大観音尊像秋季特別拝観の時季にあたり、普段は関係者以外立ち入りが禁止されているという国宝本堂の中に入り、観音様の御足に直接触れてお参りすることができた。
室生寺では、頭上に十二支を付け、十二の方角を守る十二神将が特別公開されていた。
 
今回の旅は、体力を試される旅でもあった。
長谷寺の本堂に向かう階段は、なだらかながら399段。
室生寺は、奥の院までかなり急な階段で700余段。
なんと1日で1100段以上の階段をのぼり、そして降りてきたことになる。
室生寺の奥の院まで足を運んだ人は数名。
以前の私なら、おそらくのぼることができなかったと思う。これもフィットネスのお陰であり、止めずに続けていてよかった。
 
長谷寺

長谷寺:本堂への階段


 
室生寺 奥の院への階段

室生寺:奥の院への石段


 
弘法大師空海ゆかりのお寺を巡る旅となったが、単なる観光ではなく、鎮魂と慰霊の旅でもあった。

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