絵画から背景をイメージし、音を聴く

根津美術館の『絵の音を聴く』展に行ってきた。
絵を見て、そこにあるべき音を想像する・・・ということだが、確かにじっと絵を見ているとその中に引き込まれ、音も聞こえてくるような気がする。
室町、江戸時代という遠い昔に描かれた精緻な絵からは、音だけでなく、その当時の背景をイメージすることができる。
 

根津美術館

正門からのアプローチ


 
2万平方メートルを越すという広大な敷地の中にある日本庭園も素晴らしかった。
随所に仏像や茶室、池などが配され、屋形船が浮かぶ池も・・・。
池に浮かぶ屋形船
私たち日本人でも楽しみながらゆったりした時間を過ごすことができるのだから、外国からの観光客は尚更のことと思う。
 
根津美術館は、初代根津嘉一郎氏によって開館された。
根津嘉一郎氏は山梨県山梨市の生まれで、山梨市の中心を流れる笛吹川沿いに広がる広大な“万力公園”に銅像がたっている。
この万力公園には高校時代の3年間、雨が降らない限り毎週土曜日の午後にボランティアで清掃活動に行っていた。
そして、時には掃除が終わると公園内の千鳥湖でボートを漕ぎ、青春を謳歌した。
『絵の音を聴く』展は絵を鑑賞するだけでなく、懐かしい青春時代をも思い出させてくれた。
 

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