懐かしい昭和の幻風景

所用で都心に出たついでに、日本橋高島屋で開催中の山本高樹さんの『昭和幻風景 ジオラマ展』(最終日)を見てきました。
朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のオープニングタイトルのジオラマについて解説した『梅ちゃん新聞』を見ていましたので、楽しみにしていました。
会場には、最新作をはじめ、これまでに制作されたジオラマが一堂に展示されており、昭和の時代の懐かしさと緻密な表現に感心しながら見てきました。
永井荷風さん(梅ちゃんの父上:下村先生のイメージと重なって見える)と梅猫が随所にいて、見る楽しみを倍増させてくれました。
入場者の顔ぶれを見てみると、同年代か上と思われる人々がほとんど。
平日なので特にそうだったのかも知れませんが、「あの時代の方がよかったかも知れないね」という、溜息ともとれるような呟きが聞こえていました。
確かに、物はなくても、不自由しても、心まで失ってしまうような時代ではなかったと思います。