夏の風物詩 墓参り&花火

例年より10日ほど早く、恒例の墓参りツアー開始。
まず最初は長岡から。
十数年見ていない、長岡まつりの大花火大会に合わせて行きました。
1日目(2日)
午前8時40分、家族5人で出発、途中休憩を取りながらも、案外早く昼過ぎに到着。
昼食を済ませ、墓前に手向ける花を準備し、菩提寺に・・・。
猛暑の中での墓掃除を覚悟して行ったところ、有り難いことにきれいに磨かれ、花もあげられていました。
前日(1日)が盆参だったので、きれいにしておいてくれたのでしょう。
(ありがとうございました。感謝です)
墓前と本堂でのお参り後、アブの襲来をかわしながら、しばらく周辺で遊んで過ごすのが恒例。
今年は、ミョウガがなかった・・・。

*   *   *

長岡市街へと移動。
ネットや知人からの情報で、市役所が長岡駅前に移転し、シティーホール「アオーレ長岡」というモダンな建物になったと聞いていたので、この目で確かめるべく行ってみました。
駅東口の通りには、新幹線から降りてくる花火大会ツアー客を待っていると思われる観光バスがずらり・・・。
幸い車を駅東口の駐車場に置くことができたので、駅ビルへ入ってみる。
ここ数年は車で行っているので、長岡駅に立ち寄るのは久しぶり。
人混みの中を探検しながら、娘と私の口から出ることばは「変わったね!」・・・。
アオーレ長岡は駅近の街中にあり、かつて厚生会館だったところ。
我が子たちが赤ちゃんのころ、予防接種や○歳児検診とやらで足を運んだところです。
子どもたちが成長してからはほとんど行くこともなくなり、引っ越してからは数回建物を見た程度。
あまりの変貌ぶりに驚きました。
駅の改札口から、雨や雪に濡れずに直接行けるようになっているところは、 さすが雪国仕様!
ところで、長岡市役所は、私が長岡に住むようになってから幸町に移転しています。
その後、郊外型量販店が次々にでき、市街地は空洞化。
馴染みの店などが次々となくなり、寂しい街並みになっていました。
アオーレ長岡
市役所が駅前に戻ってきたことで、また市街地が活性するのかな?
そんなことを考えながら、アオーレ長岡の内部や長岡まつりの昼のイベントを見、さらに周辺をしばらくブラブラしてみました。
そろそろ、花火会場に行きましょうか・・・

*   *   *

日本の夏というと、やはり花火大会。
日本三大花火大会の一つである長岡花火は、“復興・追悼・祈り”がテーマの花火大会です。
長岡まつりが行われるようになったきっかけは、太平洋戦争末期の1945年8月1日午後10時過ぎに起きた長岡空襲。
街は激しく焼け、多くの人が犠牲となり、空襲でなくなった方のために開催された慰霊祭が、長岡まつりの前身と言われます。
現在でも、8/1日は前夜祭として慰霊のための灯篭流しと白一色の花火の打ち上げが行われているようですが、私は見たことがありません。
こうして、長岡花火は敗戦後2年目の夏から、長岡空襲と同じ8月2日・3日に打ち上げられるようになり、2004年の中越地震を経て現在に至ります。
他の花火大会のように土曜日あるいは日曜日でないのは、 単なるイベントではない、ということなのですね。
花火の観覧場所は、有料の指定席・自由席、無料の観覧席が用意されていますが、暑い中、信濃川の土手で早い時間から場所取りをするのも駐車場探しをするのもかなり大変です。
かつての経験からよくわかっていましたので、事前にマス席を予約しておきました。
<昔は、いつも土手上に早く行き陣取って見ていたのに、贅沢・・・?>
いえいえ、それだけの価値がありました。
長岡まつりの花火は、2夜連続で20000発とか。
「打ち上げ、開始でございます!」のアナウンスとともに次々に上がる花火。
人気は、昔からの『正三尺玉』と『フェニックス』のようです。
正三尺玉は、約1mの大きな火薬玉。
花火の単位は “号” や “寸・尺” で表されますが、一般的な花火が2~4号とすると、正三尺玉は30号という超大型サイズ!
日本ではじめて正三尺玉の打ち上げに成功した長岡市は、正三尺玉の発祥地として有名なんだそうです。(長岡駅前に、正三尺玉の模型があります)
打ち上げ開始の合図でもあるサイレンが鳴り響いた後、ドンッという轟音と共に夜空いっぱいに広がる大きな花火は圧巻です。
頭の上に落ちてきそう・・・。
1-IMG_3394
もう一つの人気花火は、『フェニックス』
フェニックスは、新潟中越地震の復興を祈願して打ち上げられるようになった花火です。
2004年の新潟中越地震では、長岡市は最大震度7を観測し、死者68人、負傷者4805人の人的被害や、住宅・道路にも甚大な被害が及びました。
さらにこの年は、水害と豪雪の自然災害も・・・。
長岡市にとって、大変な1年だったのです。
翌年、災害からの復興を頑張る長岡市の人びとをを励ますために企画されたのが、復興祈願の花火『フェニックス』。
平原綾香さんの『Jupiter』が響き渡る中、目の前いっぱいに広がる花火は、印象的かつ感動でした。
目を潤ませている人も・・・。
この平原綾香さんが歌う『Jupiter』は、震災直後、多くの人々の心を癒やし、新潟県内のラジオ局でリクエストが多かった曲だそうです。
Jupiter
この日は満月でもあり、満月と花火の競演となりました。
一応カメラを持って行き、数回シャッターは押しましたが、花火撮影は難しく、また初めてのため、上手く撮れていません。
自分の記憶にとどめておこうと思い、見ることに専念しました。
写真は、雰囲気だけお裾分けです。
長岡の花火

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3日の花火大会では、大林宣彦監督の映画『この空の花』とのタイアップ花火が上がり、例年以上に華麗だったようです。
この日の花火も見たかった~!
情報によると、2012年長岡まつり大花火大会の 観覧者数は、
2日43万人、3日46万人 、合計89万人。
合計人数では、過去11年間で1位だったそうです。

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