「がんばって！」という言葉

私たちは何気なく、あるいは誰かに対する励ましの気持ちから意図的に『がんばって！』という言葉を口にします。
この『がんばって！』ということば、正直言って、とても酷な言葉に思えます。
もちろん、ある時期は自ら＜がんばろう！＞という気持ちになります。
しかし、これもある時期からは＜これだけがんばってきたのに、この先どれだけがんばればよいの？>という気持ちにもなります。
ラジオ番組にゲスト出演されていた鎌田實さんが、ご自身の著書『がんばらないで』を出版した経緯について、体調を崩された時に「それまでがんばりすぎていたことに気づいた」と語っておられました。
｢がんばらない｣は決して怠けることではなく、「がんばりすぎない」ことだと･･･。
このお話の意味は、とてもよくわかります。
自身の経験から、他者に対し、むやみに「がんばって！」という言葉を投げかけることはできません。