夏恒例の家族行事

11日~12日は、長岡に墓参り。
我が家では、例年恒例の家族行事でもある。
娘の家族と一緒に行くため、車はちょっと大きめのレンタカーを調達。
娘婿殿が張切って運転手を務めてくれる。
11日朝8時半出発。
途中休憩を挟みながら、1時近くに中之島見附インターを降りて、近くの大型スーパー着。
墓参用の花や夜の宴会(2次会)用品を調達し、遅い昼食をとりながらのんびりと過ごす。
いつも暑い最中の墓参となるが、11日は台風の影響で曇り気味。
さらに、いつもより少し遅い時間となったため、太陽が山や杉木立に遮られ、いい塩梅に日陰となった。
墓前でお参り後、皆は付近を散策してくると言うので、私1人で寺に挨拶に行く。
本堂でお参りし、ご住職と少し話して腰を上げる。
靴を履くと、何か違和感を感ずる。
靴の中に何か入っているような感じ。
で、靴を脱いでみたが異常なし。
そのまま寺を出発し、数分のところの栃尾油揚店に立ち寄る。
婿殿の実家に送り、これもまた恒例の、夜の油揚パーティー用を購入。
このお店の主人、
車のナンバーを見て、県外者の場合は売ってくれようとしない。
油揚げは傷みやすい。
したがって、食中毒にでもなったら大変。
お店の信用に関わるのだ。
だから、頑固なまでにこだわるのだろう。
昨年まではクーラーボックスを車の中に入れたままお店に入ると、渋い顔でどこまで帰るのかと詰問されるように聞かれた。
ところが、今年はクーラーボックスを持って店に入ると、車のナンバーや発送用伝票でどこから来ているかはわかるはずなのに何も言わず、とても機嫌良く売ってくれた。
「あの親父さん、気に入った!」
商売っ気より頑固なまでに信用を守ろうとする気概さに、皆が惚れ込んでしまった。
こうして、栃尾油揚のお店で時間をつぶす間も、ふと靴の中が気になり脱いでみる。
だが、異常なし。
???なんなんだろう???
後は、一路湯沢温泉へ。
これも、お盆の墓参り恒例の湯沢温泉泊だ。
湯沢に到着。
車から降りてすぐ、駐車場でやっぱり気になる靴を脱いでみた。
脱いだとたんに、靴の中から何かが出てきた。
「うわ~!」
「きゃ~!」
皆がビックリ!!
7~8cmぐらいだろうか、色鮮やかなムカデが飛び出してきた。
お寺で靴を脱いで本堂に上がっている間に侵入したのではないか。
そのまま出るに出られず、つま先側にピタッと張り付いて、息をひそめていたのだろう。
お陰で、刺されずにいたのかも知れない。
それにしても、ちょっとのことでも気になる私が、よりによって・・・。
しばらくの間、ちょっとばかり気が抜けてしまったような感じだった・
娘と一緒に温泉に浸かりながら、久しぶりにゆっくり話をした。
貴重なひとときだ。
宿の夕食を済ませた後は、しばらく皆でのんびり過ごす。
「さあ、油揚パーティーを始めよう~!」
かけ声一つで、全員テーブルを囲む。
「今年の油揚はふっくらしている」
「厚いよ」
「そう言えば、いつも出てくるおばあちゃんがいなかったけど、どうしたのだろう?」
賑やかにパーティーが繰り広げられた。
これが、我が家恒例の墓参りの1日目である。