子どもの安全

近くの店に、日用品の買い物に行った。
レジのところに行くと一人の女性が精算しているので、その後ろに並んだ。
ふと気がつくと、レジカウンターの端の方に、小さな子どもがいる。
精算をしている女性の子どもらしい。
何気なく子どもの様子を見ていると、子どもの手がレジカウンターに伸び、何かを掴んだ。
何だろう?と思いながらよく見ると、手にしているのはライターだ。
<あっ、危ないな! どうするのだろう?> 
母親は、全く気づいていない。
思わず「アチチになるよ!」と言い終わらないうちに、ボッと大きな火が上がった。
子どもは、一瞬驚いたような泣きそうな表情を見せた。
が、同時に大変興味深そうな様子で、もう一度カチッとやりそうな気配だ。
再度、「アチチだからだめよ!」と言うと、慌ててライターを戻した。
そこでやっと、母親が振り向いた。
おそらく、<自分の子どもに何を言ってるの?>とでも思っていたのだろう。
「子どもさんが、そこのライターを手にとって火をつけていたので、注意させてもらいました」
「えっ!そうですか?」
それで終わりだ。
余計なことと思ったが、ついでにレジ係の女性に「子どもの手の届くところにライターなど置くのは危ないですね。
今、子どもさんが火をつけていたんですよ」と苦言を呈した。
すると、やはり「ああ、そうですか。さっきここに置き直したばかりなんです」
・・・・・・ 次のことばが出てこなかった。
母親もレジ係の女性も、自分のことだけに意識が向き、それぞれが注意しなければならないことには、全く意識が向いていない。
子どもがライターで遊んでいて火事になったという事故をよく聞くが、子どもは怖いと思う気持ちと同時に、深く興味を持つ。
子どもは何をするかわからない。黄信号と同じだ。
親は常に子どもに気を配らなければならないし、店側も子どもの手が届かないところに置くなど、常に安全に注意しなければならない。
最も基本的なことなのに・・・。

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