唖然とした出来事

師走というのは、坊主(師・師には、僧侶の意味もある)が走り回るほど忙しくなる月という語源説がある。
僧侶に限らず、我々一般人も、何となく気忙しさを感じる月である。
今日は、ちょっと驚く場面に遭遇してしまった。
電車待ちのホームに、まだおむつをしているらしくお尻がぽっこり、しかしお喋りはできる男の子と、その母親らしき若い女性がいた。
母親は、タブレットに入った菓子を子どもに渡し、一生懸命プレイヤーか何かを操作している。
子どもは「これ食べたい」と言ってタブレットの封をあけていた。
「なにやってるの!」というすさまじい声に驚いて横を見た。
男の子が、落としてしまったらしい菓子を拾い、口に入れようとしていた。
母親は、「落としたものを食べることないでしょう」とまた大声を張り上げる。
と同時に、もこもこしたブーツを履いた足で、菓子を拾っている男の子の手を蹴り上げた。
そればかりか、次は男の子の腕をわしづかみにして、引っ張り上げた。
男の子は、わあわあと泣き出す。
私は思わず隣の人と顔を見合わせてしまった。
周りにいた人たちも、何事が起きたのかとただみつめるばかり・・・。
そんなに大声で叱るより、子どものことをしっかり見ていれば良いではないかと、心の中で思った人も多かったのではないだろうか。
自分のことが第一、こどものことは二の次と受取られても仕方がないような光景だった。

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