梅雨入り

ここ数日、梅雨入り宣言が出てもおかしくない天候が続いていたが、とうとう梅雨に入った。
例年に比べると、少し早いようだ。
梅雨の時期は特に好きではないが、決して雨は嫌いではない。
そう、私の記憶の中では、<雨が降って嫌だ~>と思ったことはないような気がする。むしろ雨降りを歓迎していた。
 
雨が降ると、家の手伝いをしなくてもよい。
好きな本を読み、幼なじみと遊び、自由な時間を持つことができた。
空から落ちてくる雨を見ていると面白った。
雨で、世の中の埃が全部落とされるような気がした。
木々が生き返り、緑が眩しかった。
 
雨は大地に、野に、山に、そして私にとっても恵みの雨だった。
ところが、幼なじみは雨が大嫌いだった。
それがなぜなのか、その当時の私にはわからなかった。
 
雨は、ただ降っているだけだ。
だが、人の心のありようで、好きにも嫌いにもなる。
不思議なるかな、人の心よ・・・か。

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