価値観の相違?

輪番制で理事(理事長)を務めていたマンション管理組合の通常総会が今日行われ、1年間の役務から解放されました。
この期は懸案事項が数件有り、数回のアンケート調査や毎月の理事会の他臨時総会を2回開催するなど、管理組合始まって以来の多難な年だったようです。
しかし、大変よい勉強にもなりました。
特に、人命に関わると言ってもよいような防犯上の問題などに関して、人の価値観の相違の大きさに目を見張るものがありました。
現実に危険な事故につながりかねない問題や災難に遭う寸前だったという事例を聞かされても、「防犯対策は全く必要ない、余計なお金は使うべきではない」と、防犯対策を真っ向から否定する人があり、皆が閉口してしまう場面が何回もありました。
四角は四角、丸は丸であり、それ以外の何ものにも変えることはできない。
つまり、一度決めたものは、どのような状況であろうとも絶対変えてはならないと主張していました。
世の中は時々刻々と変化していると言っても過言ではありません。
むやみに何でも変えればよい、お金を使えばよいと言うのではなく、その状況により必要な時、必要なところには変えたり使ったりすることも大事だと思います。
しかし、どうしても一つの考え方に執着し、柔軟な考え方ができないようです。よく、「痛い思いをしなければわからない」と言いますが、「きっと痛い目に遭ってもわからないだろう」と言われるのを聞いていると、自分のことではないのに、何かとても寂しい気持ちになりました。
水はどのような器にも馴染むと言いますが、自然に任せて水のように生きるということは、なかなか難しいことのようです。