歌集作り

30余年に渡り、短歌や俳句、川柳などを嗜んできた実家の母の歌集を作るべく、仕事の合間を縫って入力・編集・校正作業をしています。
2年ほど前に取り掛かり始めた作業ですが、私自身の忙しさから中断してしまい、母は口にこそ出しませんでしたが、いつ完成するかと心待ちにしていたようです。
そんな母の思いが伝わってきて、今年こそは何とか形にしたい・・・と、再度取り掛かり始めました。
 
母にとっての短歌や俳句は、いわば母の歴史、自分史でもあります。
家族や遠く離れたきょうだい、遠い思い出、日常のことなどが折にふれ綴られており、その歌を一つ一つ味わいながら入力していると、大変時間がかかってしまいます。
しかし、母の歴史を辿るかのように作業を続けていると、その歌に纏わる背景が走馬灯のように浮かんできて、その当時は辛かったことが、とても懐かしく感じられました。
親から見れば、子供はいくつになっても子供であり、遠く離れていても悲喜交々一緒に味わってきていたことが歌から切々と伝わってきて、母親の子どもに対する愛情をあらためて思い知ることができました。
 
何とか早く形にしてあげたい・・・と思うのですが、公私共に予定が山積み。
いつになったら喜ぶ顔を見ることができるのか・・・。

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