郷に入っては郷に従え・・・?

最近あまり聞かなくなった言葉、「郷に入っては郷に従え」という言葉を、久しぶりに思い出しました。
新しい土地に来たら、その土地の風俗・習慣に従うのが処世の法である・・・という意味です。
昔はこの言葉で、嫁ぐ娘を送り出す親も多かったようです。
つまり、「嫁ぎ先には嫁ぎ先の習慣(生活習慣や食習慣などなど)があるから、その習慣に従いなさい」ということですが、今もこのようにして嫁がせる親がいるのでしょうか?
この言葉に非常に抵抗を感じる人もいるようですし、ほとんど聞くこともありませんが、時には理にかなっていると思うこともあります。
先日ある講座で、講師がテキストを基に補足説明を加えたり、体験を交えながらわかりやすく説明をしていた時のことです。
参加者の一人が突然手を上げて、講座の進め方に異議を唱えた後、自分がこれまでいかにたくさんのことを学んできたかを滔々と話し始めました。
講師は??という顔をしていましたが、「あなたの仰りたいことはよくわかりました。
でも、ここにはここのやり方があります」とサラリと言いました。
私は内心<お見事!>と思いました。
「郷に入っては郷に従え」
まさしくその通りだと思いました。
講座などに参加する場合は、例え自分の意に沿わないとしても、やはりその講座の主催者の意図に従って受講するのがルールと言えるのではないでしょうか。
私たちもセミナー等を行っている立場上、他人事とは思えない出来事でした。

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