仕事上、これまで多くの親子・家族と関わってきました。プライベートでは自身の子育てや孫を預かるなどしてきました。そんな中で特に重要と感じたのは、親と子の関わり方についてでした。
幼児期に一番大切なのは、子育てのノウハウや知識の詰め込みなどではなく、子供が愛情を感じられることです。子供の成育期に親子のふれあいがどれだけなされていたかということは、その後に大きく影響してきます。
癒やしの原点は「ふれる」「ふれあう」(タッチングとも言います)にあります。 子供のころ、どこかが痛いときに「痛いの痛いの飛んでいけ〜!」とやってもらったことはありませんか。ご自分のお子さんにもやっていることと思います。大人になってもどこか痛いとき、自然にその場所に手を当てていないでしょうか。
現代的な医学がなかった時代、治療や癒しの方法として「手当て」が施されました。この手当てがタッチングセラピーの基であり、最善の癒し法と言われました。 「体がふれ合えば、心もふれ合う」というように、タッチングによって心の安らぎと身体の安定を保ったり、取り戻したりすることができます。 「スキンシップ」という言葉も、タッチングセラピーの一つです。
その効果として、親子であれば、子どもの表情が豊かになる、よく話すようになる、肌が丈夫になるなどがあります。 高齢者に対しては、肌の触れ合いが認知症予防につながったり、孤独感の解消に役立ったりします。
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