水引鶴の試作完成

お茶の師匠より先日来依頼されていた、水引鶴の試作品が出来上がった。
水引にはとても興味があり、以前から習いに行こうと思っていたが、なかなかその機会がなかった。
とりあえず、鶴完成までのテキストの写しを前に置き、あり合わせの水引でとりかかる。
基本はあわじ結び。それを発展させて亀結びをすると、鶴の背になる。
尾は色違いで2種類作り、それと背中を合体させる。
それらの(結び残った)水引を数本利用して、長い首からくちばしまでを作る。
頭になるところに、別の色水引で頭部分を作り接着。
背中に羽をつけ、尾をつけて完成。
 
と書いているだけならいとも簡単そうに思えるが、実は超初心者にとってはこの上なく難しい、いや面倒な作業だった。
というのは、水引が2~3本で結ぶならまだしも、5本を平らにしながら結んでいくので、慣れないものにとっては至難の業。
何回も練習し、やっと平らに結べるようになった。
試作品の完成を師匠に伝えると、「みなさんに教えてあげて!」ときた。
「・・・!!」
自分自身で完全にマスターしていないのに、ひとさまに教えるなどとんでもない話。
しかし、この鶴作り(実は2国間友好のため)に協力する何人もの人たちは、だれ一人として水引結びをやったことのない人ばかり。
やむを得ず引き受けることになってしまった。
それまでに、テキストを見なくても作れるようにしておかなければ…。
もともと興味があったことと物作りが好きであることから、こうして鶴の試作を完成させることができたが、そうでなければ途中で投げ出していたことだろう。