2019/8月のメッセージ [「いろは」は物事の基本]

「いろは」は 物事の初歩や基本。
ここを飛ばして
楽しくもかっこよくもできない。
 
*  *  *
い ろ は に ほ へ と ・・・
子供のころは当たり前のように使っていた「いろは」だが、今ではほとんど目にしなくなった。
「あいうえお」が主流なのか?
 
「いろは」とは、いろは歌の最初の三文字で、仮名(かな)文字や、物事の初歩や基本を意味している。
何ごとにつけても、基礎練習というのはあまり面白いとは思えないし、退屈だ。
地味でありながら、奥が深いというのも厄介。
でも、この基礎を飛ばして、楽しくかっこいい応用編から入ろうとしても、それは無理。
物事をたのしく、かっこよくできるようにするには、きちんと修得するには、やっぱり「いろは」が大切なのだ。
 
「急いては事をし損じる」「急がば回れ」のことわざがある。
最初は退屈でも、しっかりと「いろは」を学ぶ。
すると、そのあとには、醍醐味に近づける長い道が見えてくる。
そこで終わりではない。
その道すがら、いつでも忘れてならないのも「いろは」。
修行の最後にやっとわかるのも「いろは」。
 
大人になって、やっとその意味がわかるようになった。
小学生時代、習字の寺子屋(お寺でやっている書道塾)に行っていた。
そこで、いつもやっていたことは、墨を刷って1枚だけ書いたものを机の上に置き、その後は抜け出して広い境内で遊んでいた。
これでは、字が上手になるはずがない。
基本をしっかりとやっていないのだもの・・・。
それに比べ、姉たちは真面目に習っていた。
推して知るべし・・・だ。
 
これまでいろいろなっことをやってきているが、確かに、何ごとにおいても基本は大事だ。
途中で振り返って基本を思い出す。基本に忠実にやってみる。
そして、再び前に進む。
この繰り返しが、楽しくかっこいいものになっていく。

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