2018/8月のメッセージ [「馴れる」ことの怖ろしさ]

自分では当たり前と思っていることも、
決して当たり前のことではない。
「馴れ」とは恐ろしいものだ。
 
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水で顔を洗い、歯を磨き、ご飯を食べ、お風呂に入り、布団に入って眠る。
会社や学校に行く。友達や家族がいる・・・。
そんな日々の生活を、おそらく大半の人が「そんなの当たり前のことだよ」と思っているだろう。
だが、決して当たり前のことではない。
明日を迎えることができるかどうかさえわからず、明日を迎えることができたなら、それは奇跡なのだ。
そのことに気づいていない人が多い。
 
「馴れ」というのは、とても恐ろしいものだと思う。
人に対しても、物や事に対しても、どうしても「ある」ものより「ない」ものに目を向けがちだ。
そして、「ない」ものに気づいた途端、不満が生じる。
今あるもの、今できることへの感謝の気持ちなど忘れている。
もし、私たちが「当たり前」だと思っている事・物があれば、本当はそうではないということに目を向けてみるとよい。
「当たり前」のことなど何もないのだと気づくと、身近な人、身近なもの、身近なことに感謝し、今を大切にすることができるようになると思う。
不平不満を口にする前に、まず、何ごとにも感謝の心で過ごしたいものだ。