2018_4月のメッセージ [ 生きる意味 ]

今を生きる。
その「生きる意味」について
考えてみよう。
*  *  *
3月のメッセージで、『「いま」を精一杯生きる』ことについてお伝えした。
今月もあえて同内容のメッセージをお伝えすることにしたのは、「今の時代“生きる意味”を教えるものがいない」と語っているのを耳にしたからだ。
 
人間は、何らかの役割をもってこの世に生まれてきているはずなのに、昨今の世の中を見ると、「生きる意味」を見失ったり生きることそのもを放棄したりしている人が多いように思う。
九死に一生を得たこと数回、身近な大切な人を突然失ったこと、全身麻酔で1日に2つの手術をするなどの経験をもつ私は、それまでの苦痛や悩みなどがいかに取るに足らないことだったかを思い知り、生きることの意味を再認識した。
 
人生には、さまざまなことがある。
楽しいことや嬉しいことだけならよいが、辛いことや苦しいことがあると、それらから逃れたくなる。
だが、そうした苦しみ・辛さがあるから、ちょっとしたことにも幸せを感じることができるのだ。
人生は「いま」というその瞬間しかなく、その「いま」を、どれだけ真剣に生きるかだ。
過去は過ぎ去ってしまったことなので、消すことも書き換えることもできない。
未来は、まだやってきていないことなので、これもどうすることもできない。
しかし、過去は「いまをどう生きたか」で決まり、未来は「どう生きるか」にかかっている。
大切なのは、学校、職場、家庭、それぞれの場面・状況により違うが、どのような場面においても、良いか悪いかなどの結果は横に置き、その瞬間、瞬間にやるべきことを一生懸命やること。
今を一生懸命生きるのは未来のためでもあり、「いま」を生きることが未来につながるのだ。
 
普段、生きることの意味を考える人は少ないかも知れないが、人が、自分が生きる意味を、あらためて考えてみよう。