心の状態が顔にも口にも出る

前方から歩いてくる人がスマホを取り出したと思ったら、「ちょっと聞きたいことがあるんですけど・・・」と話し始めた。
その話し方は、とても尋常とは思えない。
話相手がどのような人なのかわからないが、自分の名前を名乗るでもなく、いきなり怒った口調でたたみかけるように話している。
虫の居所が悪かったのか、いつもそのような口調で話をしているのか・・・。
相手も面食らっているのではないだろうか。
 
子供が小さかったころ、
「お母さんは僕たちを怒っているときでも、電話がかかってくるといつもの普通の声で話すんだよね」
「当然でしょう!よその人には関係ないことなんだから、いきなり怒った声で話したら面食らってしまうでしょう。不愉快にもなるでしょう」
そんなやりとりを何度かしたことがある。
自分にどんなことがあったとしても、他人には関わりのないこと。
嬉しいことや楽しいことがあったとき、にこやかに話すのは聞く側も楽しい。
だが、訳もわからず怒られているように話しかけられるのは、決してよい気分ではない。
他人の生き方をとやかく言うことはできないが、「“顔は心の鏡”  心の状態が顔に表れ、口にも(言葉として)出る」ということを忘れずにいたい。