今日一日を大切に生きる

明日のことはわからない。
今日というこの日も二度とない。
だから、今日一日を、この一瞬一瞬を大切に生きよう。
 
普段、その日一日を生きることに一所懸命なのですっかり忘れているが、私にはこのような経験がある。
小学校4年生の春、近所の人たち(親子)と山に行った帰り道、大きな石を抱えるようにして崖から落ちた。
みなが同じように歩いたところだが、地盤が緩んだためなのか、ちょうど私が乗った瞬間に崩れたようだ。
一瞬の出来事で当の本人はもちろん、目前で見ていた母や他の大人たちも何ごとが起きたのかわからないほどだった。
その年の冬、学校で、大人が2~3人がかりでやっと起こせるような板(角材に分厚い板を張ったもの)の下敷きになった。
強風であおられて倒れてきたのだが、大事にはいたらなかった。
今のご時世なら学校の管理責任が問われ、大変なことになっていただろう。
それから○十年後、交差点で信号待ち時に大型トラックと正面衝突。
このとき後続車がなく、なぜかバックをしているところにトラックが・・・。
なぜバックしたのか??
いずれも、ケガどころかかすり傷さえ負わなかった。
この小学校時の体験と自分が育った環境によるものか、子供心にも「一日一日を大切に生きる」ことを信条として今にいたっている。
その間に、もっとも身近にいた人を突然失ったことで、さらに生かされていることの意味、生きることの意味をあらためて考えた。
何ごとが起きても、そこで止まっているわけにはいかない。
前に進むしかない。
 
いつ、何があっても不思議ではない中で、こうして平凡な毎日を過ごすことができる。
そのこと自体が奇跡だと思う。
生かされていることに感謝し、これからの人生も、一日一日を大切に生きたい。