ことわざを知り、共有する高校生

我が家から3~10分圏内に2つの高校がある。
高校生の下校時に遭遇すると、時々面白い会話を耳にすることがある。
A.「人の褌で相撲を取るって知ってるか?」
B.「なんだ~?
褌を誰かから借りて相撲を取るのか?
だけどさ~、相撲んときのは“まわし”って言うんじゃなかった?」
A.「ば~か、そうじゃないんだよ。
ひとのものをうまく利用してさ、自分が得するようなことをするんだってよ」
B.「へ~!
じゃあ、試験の時さ、勉強してないおいらが、おまえの答案用紙を見て書いて、おいらの方がいい点を取るってのと同じか?」
A.「う~ん、まあそういうことかな?
よくわからんけど」
B.「もし、ほんとうにそんなことができたら有り難いことだけどさ、それって卑怯じゃねえ?
なんか、そんなことあったのか?」
A.「きのうさ、じいちゃんがカッカしてたんだよ。
誰とかが人の褌で相撲とって、どうのこうのってさ。
だけど、そんなことば学校で教わったか?」
面白かったので続きを聞きたかったが、駅の改札に向かう彼らについて行くこともできないので、そこまでとなった。
若者はあまり“ことわざ”を知らないと言うが、何らかの形で耳にし、それをこのような形で共有することもあるのだと知った。
 

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