人間らしさ、心を奪われないように

人間が機械を操っているのか、機械が人間を操っているのか。
ネット依存症、スマホ依存症などを考えると、後者とも言える。
ネット上でのバーチャルな世界にどっぷり浸かり、現実を見る目が失われていく。
機械に振り回され、人間らしさも奪われる。
人間らしさを奪っているのは、機械だけではない。
時代の風潮がいかに大きいことか。
かつて、ものごとの善悪は、遊びを通してお兄ちゃん、お姉ちゃん、そして親だけでなく近所の人たちからも教えられた。
日常生活での基本的なことは家庭で、地域で、集団生活での大事なことは学校などで教えられた。
子どものころから身につけなければならないことを、「うちの子ども」も「よその子ども」の区別もなく教えられたのだ。
ところが、個人の自由、個性の尊重ということばを大事にする余り、本当に大事なことが見失われている。
機械に馴染むもよし、個人の自由、個性の尊重もよし。
だが、人間らしさ、心を奪われることがないようにしたいもの。
最近の世の中のできごとや、昨日、国際子ども図書館に並ぶたくさんの本を目にし、つくづくと思ったことです。
 

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