想像力を働かせる

2月は記録的な大雪に見舞われ、その雪に振り回されるような形で2月が終わろうとしています。
積雪の多い地方と違い、10cm程度の積雪でも大騒ぎとなる関東地方では、観測史上初めてと言われる2週連続の大雪は、まさに脅威だったと思います。
この大雪が単なる大雪で終わらなかったのは、高速道路や一般道で立ち往生した車が除雪作業の妨げとなり、長時間身動きのとれない状態となったり、各地で孤立する地域が出たりしたことではないかと思います。
テレビ、ラジオ、新聞、スマートフォン、携帯電話・・・
あらゆる手段で、その日の気象情報を得ることができます。
時には宝くじ同様当たり外れもありますが、そこから想像力を働かせるということが必要なのではないかと思います。
さまざまな経験を通して、自然を相手にして絶対大丈夫とは言えないことを誰もがわかっているはずなのに、「まあ、大丈夫だろう」と甘く見てしまうのか、はたまた学習できていないのか・・・?
関東地方で生まれ育った私が長岡で20年ちょっと過ごした間、雪道走行では何回か怖い体験をしました。
初めての経験は、職場への出勤途中。
ダラダラ坂を上ることができない何台もの大型車のために、私も止まらざるを得なくなりました。
いったん止まってしっまたら、上ることができなくなりました。
しばらく考えてから周囲の状況を見て、バックで坂を下ることができると判断し、方向転換できるところまでバックしていき、別の道を通って職場まで行きました。
後続車があればできなかったことです。
ふわっと、うっすらと数センチ積もった雪・・・
いつもより注意深く走っていましたが、わずかなカーブのところでスピンしてしまいました。
早朝だったため、新雪の下が凍っていたのです。
幸い、前後・対向車線共に走行車がなかったので、事なきを得ました。
職務で出かけた折、雪の壁に突っ込んでしまったことも・・・。
道路の両側は高い雪の壁、おまけに車に向かって真正面から雪が吹きつけてくる・・・。
猛吹雪です。
日中(昼過ぎ)、ライトを点けてソロソロと進んでいきましたが、前方が見えないのです。
幸い両側は田んぼ。
別の道を通っていたら、川の中に飛び込んでいたかも知れません。
最初は “雪になれない”
ところが、だんだん慣れてくると “大丈夫だろう!”  に変わってくる。
雪道の危険性を経験したことで、その後、雪道走行を上手くこなせるようになりました。
雪に限ったことではありませんが、個々人が「想像力を働かす(先を読む)」ことによって防止できること、あるいは最小限にとどめられることがあるのではないかと思いました。