付かず離れずの親子関係

暖かな陽射しで、室内はまさに温室。
窓際にいると、火傷をしそうなほどにあつい。
夏以上に日焼けするのではないかと少々気にかかる。
そんな部屋で、久しぶりに娘と語らう。
目と鼻の先に居住しているにも関わらず、平素はゆっくり話をすることがない。
何かの用事で足を運ぶことがあっても玄関先で用件を済ませ、とっとと戻ってくる。
上がり込んでしまうと、「ちょっと」では終わらないからだ。
“ちょっと移動すればいつでも会える” というのは、こんなものかも知れない。
むしろ、近いからと言って、お互いに入り浸ってばかりいるようでも困る。
親子と言えども、「付かず離れず」がよい。
こんな日常の母と娘ではあるが、二人の楽しみは母娘旅行。
気を遣わずに、女同士気ままに旅ができる。
「暖かくて眠くなるね」と言いながら、その旅の相談をした。
今年は、久しぶりに南の方に行ってみようかと考えている。