丁寧に生きる

古典評論やエッセーなどで活躍されている清川妙さん(1921年生まれ)の
「年と年の間に坂や峠があるわけではない。
あるのは、昨日と今日、瞬間瞬間の集積。
だから、いつも丁寧に生きたいと思う」
ということばを目にしました。
私たちが「今というこの瞬間を大事に生きよう」と言うのと同じです。
「今日」という日は、明日になれば「過去」となり、
「明日」という日は、今日の生き方によって創造できる。
今日1日の過ごし方、今というこの瞬間(とき)の過ごし方で、過去も未来も大きく変わるのです。
だから、今日1日を大切に生きる。
『今日1日を大切に生きる』は、私にとって、中学生のころから座右の銘とも言える言葉でした。
毎日のほほんと過ごしていることができない、私が育った家庭環境によるものです。
そのお陰で、喜びは喜びとして受け止め、たとえ何かが上手くいかなかったような時でも、後悔するようなことはありません。
次はどうしたらよいだろう?という前向きな気持ちになれます。
昨日と今日に垣根も峠もない。
12月31日と翌年の1月1日にも垣根はない。
ただ、いつもと同じように時が過ぎていくだけです。
何の変哲もないと思う毎日の過ごし方が、すべて積み重なっていきます。
今日という日を、今このときを、大切に過ごしましょう!

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