有耶無耶にしないで

「ママ、秋の日はつるべ落としってなあに?」
「えっ、そんな言葉どこで覚えてきたの?」
「あそこにいたおばちゃんが言っていたよ」
夕暮れ近く買い物に出た折り、前を歩いている親子から聞こえてきた会話。
誰かが話している言葉を、通りすがりに耳にしたのでしょう。
ママがどう答えるか、興味津々の私。
「つるべって、なんだっけ。
聞いたことはあるけど。
帰ったら調べてあげるから、ちょっと待ってて」とママ。
古くからのことわざを知らないのかな?と思いましたが、“知らない“で済ませてしまうのではなく、「帰ったら調べてあげる」という言葉に、何となくホッとしてしまいました。
子どもは目にしたもの、目にしたこと、耳にしたことば、何でも知りたがります。
ところが、多くの場合、そんなことどうでもよい、忙しいから後にして・・・と、有耶無耶にしてしまいます。
ちょっとしたきっかけが、子どもの向上心を伸ばすか否かの境目になることもあります。
親がわからないからと言って有耶無耶にするのではなく、子どもと一緒に調べてみる。
そんな親子って素晴らしいな~と感じました。

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