破傷風予防接種

先月、御岳山でアクシデントがあったと書きましたが、実はその際、膝に数センチの傷を負いました。
当日は土曜日、さらに御岳山を降りた近辺に医院はなく、少し離れた医院にて縫合処置をしていただきました。
月曜日、傷口の消毒のため、家の近くの外科医院に行ったところ、「破傷風の予防注射の有無」を聞かれ、腕に「ブスリ!」と注射を打たれました。
破傷風は、ちょっとした傷からも感染しやすいことは知っていましたが、医師が慌てたように注射は?と聞いたことの方が驚きでした。
破傷風は、土中や動物の糞便中に認められる破傷風菌によっておこる急性感染症。
たとえば、さびた釘が刺さった、グランドで転んで皮膚を擦りむいた、傷があるのに砂いじりをした、動物にかまれたというような場合など、破傷風菌は傷口から侵入します。
破傷風菌は小さな傷からでも侵入し、中には傷が見当たらないのに感染する場合もあります。
極めて少ない量の菌でも侵入して増殖すれば容易に発病します。
菌の発生する毒素は強力な神経毒で、現在でも世界中で発生が見られており、意外にも致死率が高いとのこと。
医師が慌てて注射したのも納得できました。
というわけで、今日は1ヶ月後の2回目の注射を受けてきました。
まさか、この年になって予防注射とは考えてもみませんでしたが、
ガーデニングや家庭菜園が好きで土に親しむことが多い人、
スポーツが好きな人
●昭和42年以前に生まれた人
●10年以上、追加接種を行っていない人
●長期海外赴任、発展途上国への渡航を予定している人
「破傷風の予防接種だって?」と、軽く侮らない方がよいかも知れません。
破傷風の予防注射で、思い出したテレビドラマがあります。
昭和の時代、木下恵介 人間の歌シリーズで、立原正秋原作の『冬の旅』
少年院に入所している少年が破傷風になったという内容のものでした。

前の記事

ご挨拶代わり?

次の記事

日常生活から学ぶこと