すべての本質は心の中にある

日替わりランチならぬ日替わり天気。
暖かくなったり寒くなったり・・・
こうして、少しずつ春が近づいてきます。
「一雨ごとに暖かくなる」とはよく言ったものですね。
昨日、所用で都内に出かけた帰りの電車での出来事。
夕方で、車内は結構混んでいました。
私は立った状態で本を読んでいましたが、途中の駅から乗り込んできた若い男性の大きな声が耳に突き刺さってきました。
「そこのあいているところ、俺が座らせてもらうよ」
<???>
誰か座っていた人が下りた後、まだ誰も座っていなかったのでしょう。
若い男性は、乗り込んで来るなり空席を見つけ、まず言葉でその席を確保してしまったのです。
後ろを振りかえってみると、ふんぞり返って大声で仲間に話しかけています。
「おれ、酔っ払っているので、勘弁してね。
回りの人は、おれが大きな声で話していると思っているだろうね。
でもおれは、ものすごく小さな声で話しているつもりなんだよ」
<小さな声じゃなくて、大声なんですよ!
少し黙っていてくださいな>
もう一度振り返ってみると、その若者の前にはご高齢の方が立っていました。
その方は、どのように感じていたでしょう?
酔っていることを理由に腰掛けて、その言い訳をするかのように大声で話しているより、静かに眠ってくれた方がよかったのかも知れません。
たまたま、「すべての本質は心の中にある」という言葉に納得してきた後だけに、言いしれぬものを感じました。