デリケートな果物

甲府まで行ってきた。
特急なら早いのだが、姉たちが途中駅から乗ってくるため、のんびりと各駅で行くことしにした。
山梨は、サクランボや桃、ぶどうの産地。
途中、車窓から見える桃畑のこんもり繁った桃の葉が、朝の雨で濡れた上に時々さす陽の光で青々と輝いていた。
車窓から見ているだけでも、清々しさを感じる。
もうすぐ早生桃の収穫期に入る。
もぎたての桃を口に含んだ時の、あの香りと果肉の感触とともに、1個の桃が私たちの手元に届くまでにどれだけの手間暇がかけられているか、その苦労が甦ってきた。
桃は、大変デリケートな果物だ。
それなのにスーパーなどでの取り扱いは、売り手も買い手も、桃がかわいそうになるほどお粗末だ。正直、店頭に並んだ桃を買って食べる気がしない。
今年も実家からの直送便を楽しみに待つことにしよう。

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