心のあらわれ?

午前中一番の仕事として、美容院に行ってきた。
美容院というと、結構時間がかかるのが当たり前のようだが、私の場合は短時間で終わる。だから、午後からは通常通りの仕事ができる。
 
美容院ではいつもTさんにお願いしているが、カットは彼女がし、シャンプー等は新人の美容師さんがする。
これまでのパターンでは、それが普通だった。
しかし、今日はTさん本人がシャンプーをしてくれた。
客もいつの間にか多くなっているのに珍しいな、久しぶりだな、と思いつつシャンプーをしてもらった。
 
シャンプーをしてもらっている時、上手な人の時はいつも意識がどこかに飛んでいる。
あまり・・・という時は、眠くならない。
ところが、今日のTさんは違った。
このどちらでもない。
というより、単に上手なだけではない。
シャンプーは真綿で包み込んだような感じで、髪に、頭皮にと触れてくる。
シャワーもいつものような水しぶきとなってかかってくるのではなく、まるで真綿でくるみこんだかのように飛び散らず、柔らかくふり注がれている。
初めから終わりまで、ま~るくした真綿が私の髪の上で踊っているかのようだった。
 
近頃感じていたTさんの成長ぶりは、単にカット技術だけではなく、心の成長がシャンプーをする時にも現れているのだろうと思える一時だった。
 
帰り際、Tさんが外まで送り出してくれて言ったひとこと、「12月でここを辞め、実家に帰ります」は、今日の全てを物語っているかのようだった。

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